特定技能1号の在留者は国籍別でベトナムが最多です。ベトナム人の特定技能外国人を受け入れる企業が、生活オリエンテーションをベトナム語で行うときに押さえるべきポイントと、資料を用意する方法をまとめます。
「日本語ができる人」でもベトナム語で行う理由
運用要領は、生活オリエンテーションを本人が十分に理解することができる言語で実施することを求めています。日常会話ができる人でも、脱退一時金、住民税の課税のしくみ、労災、36協定といった制度の説明を日本語だけで理解するのは困難です。ベトナム語と日本語を併記した資料を使えば、本人は母国語で理解し、日本人の担当者は日本語で内容を追えます。
ベトナム人労働者に特に丁寧に説明したい項目
- 口座・キャッシュカード・SIMの譲渡が犯罪であること。同郷のつながりの中で名義貸しを頼まれるケースが報告されています。運用要領の「日本で違法となる行為」に明記されている項目です。
- 年金の脱退一時金と所得税の還付。帰国後に受け取れるお金の説明は関心が高く、正確に説明することで会社への信頼につながります。
- 住民税が2年目から課税され、帰国後も前年分の納税義務が残ること。
- 緊急時の連絡先。110・119の使い方、避難所、担当者の電話番号を母国語のカードにして渡す。
- 相談窓口。入管・労基署に相談しても不利益を受けないことを伝える。
ベトナム語資料の用意の仕方
| 方法 | 費用感 | 注意点 |
|---|---|---|
| 国の動画・ガイドブック(ベトナム語) | 無料 | 一般的な内容のみ。会社・地域固有の情報は別途必要 |
| 翻訳会社に自社資料の翻訳を依頼 | 1文字あたり数円〜(A4・30ページで10万円前後) | 制度用語の訳語のばらつき、更新のたびに費用 |
| 登録支援機関に委託 | 月額2〜3万円/人の支援費に含まれることが多い | 資料の内容・言語対応は機関によって差がある |
| オリエンキット(自社版パック) | 1社39,800円(税込) | 会社・地域の情報を入れたベトナム語・日本語併記の冊子と進行表・テスト・確認書を3営業日で納品 |
出典:出入国在留管理庁「特定技能1号在留外国人数」(国籍別)、「1号特定技能外国人支援に関する運用要領」別冊。費用感は一般的な目安です。
📝 関連記事:生活オリエンテーションの理解度確認|テストの作り方・合格基準・記録の残し方
確認書に添える「理解したこと」の記録の作り方と、無料の7言語テスト(/rikaido-test/)の使い方。