生活オリエンテーション「8時間以上」の進め方|2日×4時間のモデル進行表

「生活オリエンテーションは8時間以上」と言われても、何をどう並べれば8時間になるのか分かりにくいものです。ここでは運用要領の6項目を2日×4時間に配分したモデル進行表と、各コマで使う教材(国の動画+自社資料)を紹介します。

なぜ8時間なのか

運用要領は、情報提供事項を十分に理解するためには少なくとも8時間以上行うことが必要と考えられる、としています。生活環境に変化がない人(技能実習からの移行など)でも4時間未満は不可です。1日にまとめる必要はなく、分割して構いません。

モデル進行表(2日×4時間)

コマ内容教材
1日目 13:00–13:50会社と支援担当者、相談できること、公的な相談窓口(入管・労基署・ハローワーク・警察・市役所)自社資料(担当者名・連絡先・管轄窓口)
14:00–14:50交通ルール、通勤経路と所要時間、定期券・ICカード、自転車保険国の動画「交通ルール」+自社資料(通勤経路)
15:00–15:50ごみの分別と収集日、近隣ルール、買い物の場所国の動画「生活ルール」+自治体の分別表・寮の地区の収集曜日
16:00–17:00医療機関の利用、保険証、医療通訳、夜間・休日の受診先国の動画「医療」+地域の外国語対応病院リスト
2日目 13:00–13:50防災・防犯・緊急時:110/119、避難所と経路、地震・津波・台風・火災、緊急速報メール国の動画「災害」+寮・事業所の避難所地図
14:00–14:50届出・税・社会保険:住居地届出、所属機関の届出、住民税、マイナンバー、年金と脱退一時金国の動画「税金・年金」+会社の給与天引きの説明
15:00–15:50法的保護:違法となる行為、労働者の権利、会社が違反したときの相談先国の動画「労働」+就業規則の要点
16:00–17:00振り返り、確認テスト、質疑応答、確認書に署名テスト10問・確認書(参考様式第5-8号)

進め方のコツ

  • 一般編は国の動画に任せる。出入国在留管理庁の動画は17言語・約14本あり、交通・税・医療などの一般的な内容はこれで十分です。
  • 固有編は紙で渡す。担当者の電話番号、通勤経路、ごみの曜日、避難所などは動画にはありません。母国語と日本語を併記した冊子にして、寮に置いておけるようにします。
  • 質問できる体制を作る。動画視聴による実施は認められていますが、質問に応答できる体制が条件です。各コマの最後に5分の質問時間を取り、通訳アプリや母国語の資料で答えられるようにしておきます。
  • 記録を残す。進行表に実施日時と説明者を記入し、テストの答案と確認書と一緒に保管します。
オリエンキットでは、この進行表と、固有編にあたる自社版の冊子(母国語・日本語併記)、確認テスト、確認書、緊急連絡カードを一式にして3営業日で納品しています。→ サンプルを見る

出典:出入国在留管理庁「1号特定技能外国人支援に関する運用要領」別冊(令和7年4月1日一部改正)。