生活オリエンテーションで必ず伝える「相談・苦情の申出先」(省令第3条の③)は、会社の支援担当者だけでは足りません。担当者に言いにくい悩み、会社そのものとのトラブル、夜間や休日の困りごとには、国や公的機関の多言語窓口が必要です。2026年9月時点で、全国どこからでも使える窓口を、番号・時間・対応言語つきでまとめました。
全国共通の相談窓口(2026年9月時点)
| 内容 | 窓口 | 電話 | 時間 | 対応言語 |
|---|---|---|---|---|
| 在留資格・手続き | 外国人在留総合インフォメーションセンター(出入国在留管理庁) | 0570-013904(IP電話・海外から 03-5796-7112) | 平日 8:30〜17:15 | 日・英・中・韓・西・葡・越・ネ・泰・緬・シンハラ(電話) |
| 在留・生活の総合相談 | 外国人在留支援センター FRESC(東京・新宿) | 0570-011000 | 平日 9:00〜17:00 | 多言語(部署により異なる) |
| 賃金・残業・解雇・労災(夜・土日) | 労働条件相談ほっとライン(厚生労働省・無料) | 言語ごとに番号が違います(下の表)。日本語は 0120-811-610 | 平日 17:00〜22:00、土日祝 9:00〜21:00(言語ごとに開設曜日が違う) | 英・中・葡・西・比・越・緬・ネ・韓・泰・尼・柬・蒙 |
| 賃金・残業・解雇・労災(平日の昼) | 外国人労働者向け相談ダイヤル(厚生労働省・通話料あり) | 言語ごとに番号が違います(下の表) | 10:00〜15:00(12:00〜13:00を除く、言語ごとに開設曜日が違う) | 英・中・葡・西・比・越・緬・ネ・韓・泰・尼・柬・蒙 |
| 差別・ハラスメント・人権 | 外国語人権相談ダイヤル(法務省) | 0570-090911 | 平日 9:00〜17:00 | 英・中・韓・越・比・ネ・尼・泰・葡・西 |
| 法律相談・弁護士 | 法テラス 多言語情報提供サービス | 0570-078377 | 平日 | 10言語 |
| 生活の悩み・孤独・DV | よりそいホットライン(外国語ライン・ガイダンス2番) | 0120-279-338 | 毎日 10:00〜22:00 | 英・中・韓・比・葡・西・泰・越・ネ・尼 |
| 年金・脱退一時金 | ねんきんダイヤル(日本年金機構) | 0570-05-1165 | 平日 8:30〜17:15(英語は延長あり) | 英・中・韓・葡・西・比・越・尼・泰・ネ・緬 |
| 災害時の安否確認 | 災害用伝言ダイヤル | 171 | 災害時 24時間 | 日本語ガイダンス |
| 緊急 | 警察/消防・救急/海上保安庁 | 110/119/118 | 24時間 | 「日本語が分かりません」と言えば通訳につながる場合あり |
出典:出入国在留管理庁「困ったときの問合せ先」(2026年2月版)、外国人在留支援センター(FRESC)案内ページ、社会的包摂サポートセンター(よりそいホットライン)。番号・時間は変わることがあるので、資料に載せる前に各機関の公式サイトで確認してください。
労働相談の電話番号(言語別)
賃金・残業・解雇・労災などの相談は、言語ごとに番号と曜日が違います。夜と土日は無料の「労働条件相談ほっとライン」(平日17:00〜22:00、土日祝9:00〜21:00)、平日の昼は「外国人労働者向け相談ダイヤル」(10:00〜15:00、12:00〜13:00を除く・通話料あり)です。どちらも12月29日〜1月3日は休みです。
| 言語 | ほっとライン(無料) | 開設曜日 | 相談ダイヤル(平日昼) | 開設曜日 |
|---|---|---|---|---|
| 英語 | 0120-531-401 | 毎日 | 0570-001-701 | 月〜金 |
| 中国語 | 0120-531-402 | 毎日 | 0570-001-702 | 月〜金 |
| ベトナム語 | 0120-531-406 | 火・水・金・土・日 | 0570-001-706 | 月〜金 |
| インドネシア語 | 0120-613-803 | 木・日 | 0570-001-715 | 火・木 |
| タガログ語 | 0120-531-405 | 火・水・土 | 0570-001-705 | 月〜金 |
| ネパール語 | 0120-531-408 | 水・日 | 0570-001-708 | 月〜金 |
| ミャンマー語 | 0120-531-407 | 水・日 | 0570-001-707 | 火・水・金 |
| 韓国語 | 0120-613-801 | 木・日 | 0570-001-709 | 火〜金 |
| タイ語 | 0120-613-802 | 木・日 | 0570-001-712 | 火・木 |
| ポルトガル語 | 0120-531-403 | 月〜土 | 0570-001-703 | 月〜金 |
| スペイン語 | 0120-531-404 | 木・金・土 | 0570-001-704 | 月〜金 |
| カンボジア語(クメール語) | 0120-613-804 | 月・土 | 0570-001-716 | 水 |
| モンゴル語 | 0120-613-805 | 月・土 | 0570-001-718 | 金 |
出典:厚生労働省「外国人労働者向け相談ダイヤル・労働条件相談ほっとライン」(check-roudou.mhlw.go.jp/soudan/foreigner.html、2026年9月26日確認)。
地域の窓口も必ず添える
- 都道府県労働局の外国人労働者相談コーナー:管轄の労働局・労働基準監督署の番号と対応言語・曜日。
- 地方出入国在留管理局・出張所:在留カードの再交付、各種届出の窓口。
- 自治体の外国人相談窓口・国際交流協会:生活全般。多くの市で通訳つき。
- 医療通訳:都道府県の医療通訳制度や、自治体が案内する多言語対応医療機関。
これらは受入れ企業・寮の所在地で決まるため、資料は会社ごとに作る必要があります。オリエンキットの自社版パックでは、寮の住所から管轄官署と地域窓口を調べて記載します。
伝え方のコツ
- 「最初に自分の言語名を言う」と教える。多くの窓口は、言語名を聞いてから通訳につなぎます。「Betonamu-go(ベトナム語)」のように日本語での言語名を資料に書いておきます。
- 担当者に言いにくい相談先を、担当者自身が案内する。会社とのトラブルの相談先を会社が示すことで、本人の安心感が上がり、問題の早期発見につながります。運用要領も、相談したことを理由に不利益な扱いをしないことを求めています。
- 名刺サイズのカードと寮のポスターで残す。8時間の説明の中で聞いた番号は忘れます。財布に入るカードと寮の壁の掲示があると、必要なときに使われます。
- 年1回は番号を確認する。ダイヤルの番号や時間は変わります。更新日を資料に入れておきます。
訂正(2026年9月26日):以前の版で「外国人労働者向け相談ダイヤル」の番号を 0120-565-455 と記載していましたが、これは日本語のメンタルヘルス相談「こころの耳電話相談」の番号でした。上の表のとおり訂正しました。あわせて、外国人在留総合インフォメーションセンターの対応言語(電話)を出入国在留管理庁のページにあわせて直しました。
関連資料
上の表を母国語+日本語で収録した一般版ハンドブック(6言語・PDF)、寮に貼る緊急連絡先ポスター、理解を確認する理解度テスト(無料)があります。
